ゾウリムシの特徴
ゾウリムシの特徴
ゾウリムシは、顕微鏡下では草履のような形に見える繊毛虫の一種で単細胞生物として縄知られている。微生物自体の発見はオランダのレーウェンフックによって17世紀末に発見された。
ゾウリムシの名前の由来は、英名の”slipper animalcle”の”slipper”を”草履”として訳したことが理由である。
ゾウリムシは名前にムシとつくため虫なのかと思われるかもしれないが、上記にある通り繊毛虫と呼ばれる単細胞生物であり虫ではない。単細胞生物と呼ばれる通り、ゾウリムシは一つの細胞のみでできており(哺乳類などの動物は数多くの細胞が集まってできている)、その大きさは90~150㎛と小さい。細胞一つだけでその生命を維持させる姿には生き物の神秘を感じさせる。細胞一つで生命を維持させているため、写真にある通り体の中がかなり詰まっていることが見て取れる。細胞表面に3500本もの繊毛と呼ばれる短い毛を器用に扱い、移動し細胞口を用い食事を行う。細胞の前後には、大きな星形もしくは花に見える放射状の細胞器官がある。これを収縮胞と言い、細胞内の浸透圧調節を担っている。収縮胞は中央の円形の部分と、周囲に花びらのように並ぶ涙滴型の部分から構成される。水の排出時にはまず涙滴型の部分に水が集まり、ここから中央の円形の部分に水が移され、細胞外に水が放出される。
ミドリゾウリムシは、体内にクロレラと呼ばれる生き物を共生させており、そのクロレラが光合成をすることで、光合成産物を栄養に生きて行くことができます。
ゾウリムシは単細胞生物であり、性別がないため無性生殖と呼ばれる自分だけで増えていくことができます。その回数は一個体あたりに一生で500~1000回と言われております。そのため、増やすことが容易な生物と呼べるでしょう。
ゾウリムシは栄養価が高く培養も簡単なので魚の餌にする方などもいらっしゃると思います。その際の、増やし方としてはゾウリムシのいる液をペットボトルにいれ、水を追加し水温が適温(10~25度のあたりがおすすめです)になるようにし水質の悪化に気を付けつつ酸素を与え、強い光が当たり続けない場所においておけば問題なく増殖してくれます。酸素の与え方としては、培養によってかなりの数増やすことを考えてエアレーションを掛けることをおすすめします。水質に関してもペットボトル容器内にかなりの数のゾウリムシが生育することになるのでこまめに取り換えることをお勧めします。ゾウリムシに与える餌としては米のとぎ汁や豆乳、野菜のすまし汁などになります。
上記の培養によって、ゾウリムシが増えた後はメダカの餌や稚魚などに与える生餌として最適です。しかし、生餌であるため水質の悪化は起こってしまいますので、水質の管理は必要になります。