カナブンの生態や飼い方などカナブンについてのあれこれ!

夏ごろになると大きな羽音を立ててブンブンと飛ぶ、カブトムシの脇にいる虫。そんな印象をカナブンにお持ちではないでしょうか?

今回は、カナブンについての記事となります。

カナブンと呼ばれる虫は、コンチュウ目コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫です。ハナムグリとカナブンの見た目がよく似ているのは、同じ属に所属しているからです。そのため、コガネムシ科の中で金属光沢のように美しい色合いをしているものをカナブンと呼ぶこともあるようです。

生息地について

日本では、本州、四国、九州や各島で生息します。低地から山地まで幅広く生息しており、北海道などの平均気温が低い土地での生息は難しいようだが、環境への適応力は高い。

カナブンは、餌としてカブトムシなどと同様に樹木からでている樹液に集まってくるためカブトムシの好む木のクヌギなどで見つけることができます。

環境への適応力は高いため、人口が密集しているような都内の公園などでも餌場があれば見つけることができます。もしカナブン採集に行くとしたら活発に動き回る時期としては暖かくなってくる6~8月になります。

生態について

カナブンは、大きさ22~30mmほどにもなる比較的大型なコガネムシです。コガネムシとの差は顔が四角かったり樹液に集まってきたりする点です。

金属光沢があり綺麗な色合いをみせるが、個体ごとの色の違いは大きく緑色や銅色、赤茶色など多様。また模様がないという特徴を持ちます。

カナブンは、卵➡幼虫➡サナギ➡成虫という過程を経て大人になっていきます。カナブンは卵を小さい丸い卵をやわらかい土の中に産みます。幼虫の時期は、少し乾燥した腐葉土などの中で腐植質などを食べながらすくすくと成長していきます。土の中でサナギになり、周りの土を固めながら身を守り、固めた土の中で羽化し成虫になります。成虫になるとイメージにあるように樹液の出る樹木に集まってきます。

近縁種について

カナブンは多くの似ている生体の種族がおり、日本にもいくつも近縁種が生息している。姿かたちも似ており生息地や習性なども似ているため見分けがつきにくいが、緩やかに区分けはされている。

代表的なものとして、

●アオカナブン(緑色のカナブンよりも金属光沢が強く、カナブンの中でも冷涼な土地を好み山に多く生息する。気温が高くなると産卵をしなくなるため都会での生息数は減少している。)

●クロカナブン(完全にクロ色の体色を持ち、成長が非常に遅い種となる。成長が遅く環境に適応するための移動などがしずらいため、都会での生息数は激減している種でもある。)。

●その他にもサキシマアオカナブンやチャイロカナブンなどいろいろな種類が生息している。