ビワの育て方やおいしい食べ方、特徴について

ビワの特徴や生態について
ビワは、バラ科の常緑高木として食用となる果実をつける。中国原産で日本では、四国や九州に自生しています。主な産地としては九州、四国の他に和歌山や静岡などがあげられます。ビワの木はとても固い木で葉っぱも大きくそして固い緑色の長い楕円形のものです。
木の大きさは、高さ5~10mにまでになる大きな木です。夏場や春において大きく木の枝が成長していき数年で高い木になります。葉っぱの大きさも20cmと大きく葉脈ごとに波打ち生命力を感じさせます。
枝の先に花をつけ、花期は晩秋から冬の11~2月となります。甘い香りの白い花をつけ花は群がるように密集します。自家受粉が可能なため1本のビワの木があれば果実ができます。果実は、長さ6cmとそれほど大きくならず果実の中に大きな種が入っています。そのため果肉は全体の3割ほどとなりますが、糖度は高く生食、加工ともに優れたデザートとなり、日本人の食生活に彩を持たせてきました。耐寒性もあり-10度まで耐えることができるため日本のどの地域でも生育させることができるでしょう。また、木自体の生命力も強いため初めての果樹としてもおすすめできる植物です。
ビワの食べ方や加工食品
ビワの果実は大変甘く、生食されたり缶詰やゼリーなど多くの用途に使われます。種子が大きいため廃棄する部分が30%を超えるため最近は加工食品として活用されることが多いです。果実は、咳や嘔吐、のどの渇きなどに効果があり薬としての効果もある。ビワにはビタミンやβ-カロテン、カリウム、食物繊維が多く含まれているため感染症予防や免疫力向上、便秘解消などに効果的であります。
ビワの食べ方として一番目に挙げられるのはやはり、生食でしょう。ビワは皮を剥くとすぐに変色するために食べる直前に皮を剥くことをお勧めします。デザートとしてやサラダのトッピングとして、ハムに巻いて食べるなど多様な食べ方があります。
二つ目の食べ方として、ビワのジャムなどもおすすめです。ご自宅で作る場合はビワの重量の3~5割程度の砂糖を入れ、レモン汁大匙1.5杯と合わせ冷蔵庫内で寝かせて水分が出るのを待ちます。その後、じっくりと火にかけていきとろとろになるまでお好みの甘さ、固さになるまで混ぜながら作ってください。いろいろなものにかけてビワの風味やおいしさを年中楽しむことができます。
続いて、ビワのお酒もかなり人気のあるおいしいビワの活用法の一つとなります。自宅で作る場合は、皮つきのビワ1対氷砂糖0.2、焼酎やホワイトリカーなどをいれてください。暗く涼しい場所で3カ月から1年ほど寝かせればばっちりとしたビワ酒となります。この際に使用するビワについてはしっかりと水分を取っていれてください。
ビワの薬用について
ビワの葉は琵琶葉と呼ばれ、種子は琵琶核と古くから生薬として親しまれてきている。その効能として、葉っぱに含まれるタウ人やアミグダリンと呼ばれる成分が収斂作用や鎮咳作用があり、乾燥させてビワ茶として活用される。ビワ茶はビワの毛をブラシで丁寧に擦り取り、水で煮だすことで作られ、咳や胃炎、嘔吐、下痢、糖尿病予防や高血圧、アレルギーに効果的とされている。
あせもなどにも効果があるとされているため、江戸時代にはビワの葉を使った琵琶湯などがあったとのことです。
ビワの種子は、咳や吐血、鼻血に効果的だとされており、種子を焼酎につけて果実酒として楽しまれたりもします。しかし、未熟なビワの実(色づいていないもの等)やビワの種子には高濃度のシアン化合物が含まれており、体内に入ると猛毒である青酸を発生させます。1個や2個であれば問題はありませんが、一気になん十個もの未熟なビワの実やビワの種子を食べると健康に甚大な被害を及ぼす恐れがあります。気を付けてください。