SARSコロナウイルスとはどんなウイルス?対策を立てて新型コロナウイルスにも対策をしよう

2003年に世界的に大流行したコロナウイルスを覚えているでしょうか?SARSコロナウイルスと呼ばれるウイルスは、中華人民共和国を発生源として世界中に拡大していきました。
SARSコロナウイルスとは?
SARSコロナウイルスとは、1本鎖プラス鎖RNAウイルスで人の体内に入り人体内で遺伝情報が複製されどんどんと増殖していくウイルスです。このSARSコロナウイルスは、2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群の病原体です。このウイルスは飛沫感染による人と人で広がっていきます。
世間を騒がしているコロナウイルスですが、SARSもコロナウイルスであるように昔からコロナウイルスは人類を苦しめてきています。コロナウイルスは特徴として変異が起こりやすくワクチン開発や治療薬の開発がとても難しいです。
SARSコロナウイルスの症状は?
SARSコロナウイルスの症状として、潜伏期は2~10日ほど(平均5日)と潜伏期間が長いことが特徴とされる。症状として掛かって1週間目は発熱や悪寒、筋肉痛などのインフルエンザに似たような症状が発症します。
発症してから2週目で非定形肺炎へ進行し、呼吸困難に陥ります。そして、最悪の場合死に至るというとても怖いウイルスです。感染すると多くの人が血液などを含まない下痢になることも特徴として知られています。
感染者の致死率は9.6%となっており、医療環境が整っていな国ではさらに深刻な状況になりました。こちらのSARSコロナウイルスも新型コロナウイルスと同様に24歳以下の若者の致死率は1%以下と低く25~44歳の層においても6%と低い傾向があります。そして45~64歳で15%、65歳以上で50%以上と歳を重ねていくほど危険性が高いことが分かります。
新型コロナウイルスでは、男性であることは感染リスクにあまり関係がないようですが、SARSコロナウイルスでは男性であることや基礎疾患があると死亡率があがるようです。また、致死率でも若者が有利だった点に加え、若者の方が鼻水が出る程度の症状の軽症患者が多いとのことです。
重症化率は10~20%とこちらも新型コロナウイルスに似ている点だと思われます。
治療法について
実は、現在でもSARSコロナウイルスの治療法は確立されていません。胸部レントゲンによる確認で症状はわかるもののウイルスの変異が早く薬ができないようです。
予防方法について
コロナウイルスに対する予防方法として、接触者の隔離や手洗い、うがい、マスクの着用、自己免疫の向上(健全な食生活や生活リズムなど)や体力の向上を行うしかない状況になっています。また、飛沫感染することから人込みへの外出を避けることが抜本的な予防になります。