ミズゴケの育て方と種類・注意点について
ミズゴケの特徴
ミズゴケは、チワワやブルドッグなどの一種の名前を指しているのではなく、犬や猫といった種族名です。
名前の通りコケ植物(ミズゴケ網ミズゴケ科)に分類されます。多孔質(細胞内に小さな穴がたくさんあります)の植物体を形成しており、細胞内の穴に大量の水を含むことができる植物です。
この水をたくさん含む特徴から日本の高湿度の環境にかなり適しており、世界に150種類あるなか日本にはなんと47種類もの種類があります。
このミズゴケ通気性や水持ち、通気性に優れていて植物園などでは、通気性を好む植物と一緒に植えられ(培養土としての利用)ており、その代替品は見つからないとも言われています。
また、成長しても茎が少しまっすぐ伸びて木質化(固くなる)して葉っぱが横方向に広がっていくので、茶色い土が見えにくくなって彩り鮮やかになります。
ミズゴケはコケ植物の中でも実用価値がすごく高いといわれています。葉に水をたくさん貯め込む細胞があるので、乾燥すると水分がなくなりすごく軽くなり多孔質の軽くて弾力のある”素材”になります。
その軽く弾力がある素材としての能力を高く買われ、以前は梱包材や脱脂綿の代用品として使用されていたようです。
これらの機能性を持つミズゴケは、日本では生育場所が限られており採取をされてしまうと減少が著しく元に戻るまでかなり時間がかかってしまうため、保護の対象になっています。
ミズゴケの基本データ
自身で水分を蓄える力を持つミズゴケは、腐葉土によく利用されますが、優れたイオン交換性を持ち土中に含まれるカリウムやカルシウム(植物が育つためには土の中にカリウムやリンなどの無機質が必須となります)の陽イオンを水素イオンに交換し土を酸性にする機能を持ち酸性を好む植物との共生には欠かせない要因となっています。
【ミズゴケ生育データ】
飼育難易度 | 簡単 |
光合成 | 必要ですが、日陰のような直射日光が当たらない場所が最適です。 |
花・種 | コケ植物のため花や種子は作りません |
増やし方 | 日本製の乾燥ゴケは水でふやかしてから休眠を解き育成できます。海外製のものは煮沸殺菌されているため育成は不可です。大きくなったらどんどん増えていきます |
温度 | 至適温度は10℃前後と寒いくらいの気温です。適正温度の範囲を大幅に超えてしまうと低温で休眠。高温で枯れるなどの症状が出てきます |
湿度 | 多湿を好む |
花言葉 | 母性愛 |
ミズゴケの育て方
ミズゴケを入手したら鉢植えに入れてあげましょう。基本的に容器は何でも大丈夫ですが、テラコッタなどの素焼きの鉢は乾燥に弱いため、乾燥しずらいプラスチック製などがお勧めです。
容器の1/3ぐらいの高さまで市販の乾燥水苔を水でよく戻したものを敷き詰め、その上に生水苔の緑色部分を3cm~5cmほどの長さに切って水で戻した乾燥水苔の上に敷き詰めます。 容器の上から1/3ぐらいは、乾燥防止のためと水苔が育つ際のスペースです。
植える場所は、植物の根元に植えてみましょう。おすすめは欄や多肉植物と同じ場所がいいと思います。
ミズゴケは多湿な環境を好むため、エアーポンプなどで水を常に循環させるなどできたらいいでしょう。しかし、毎日新鮮な水を与えることでも飼育できますので心配しないでください。要は乾燥させないということが大切になります。
鉢植えで腰水(植え付け容器の下に一回り大きな容器を置きそこに水をためておく)を利用するときは直射日光があたり水温が上昇してミズゴケが温水を貯水する事態は避けてください。最悪枯れてしまいます。
特に栄養などは必要ないですが、水のやりすぎでカビが生えることがあります。その際は、手で軽く取ってあげたり、水で洗い流してあげてください。また、こまめに鉢替えをするとカビが付きにくくなります。
いかがでしたか?ミズゴケってかなり便利でかわいい植物ですよね!国産のミズゴケも通販で購入出来たりするので、この機会にぜひかわいがってあげてくださいな(⌒∇⌒)