ナメクジの生態やその特徴、退治方法は?

ナメクジとは?
雨の日に家や葉っぱなどにナメクジ(蛞蝓)がいて少し気持ち悪くなりますよね。ナメクジとはどんな生き物なのでしょうか?
ナメクジとは、陸に生息する巻貝(軟体動物門腹足鋼)のうち、殻が対価しているものの総称を呼ぶようです!地域によっては、ナメクジの呼び方がナメクジラやナメクジリとも呼ぶそうです。なんか大きな生き物みたいな名前ですね。
ナメクジ自体は姿がよく似ているカタツムリの貝殻を失う方向に進化したものもいるようです。実際に、ナメクジとカタツムリは分類学的に同じ有肺亜綱の柄眼目に属しているためナメクジはカタツムリの一種と言うことができるようです。
貝の消失はさまざまな生き物でも起こっているようで、貝がなくなっていくことを「ナメクジ化」と呼ぶようです。似たような例としては、海に住むウミウシも巻貝が貝を無くす進化を遂げたことによって生まれた種と言われています。貝殻がなくなる理由としては解明されていないものの、防御性能が劣るものの貝殻がなくなることによって移動性能が上がる事や動く生き物を捕食する際にスピードが上がって追いかけられることや狭い隙間でも入り込めることなどのメリットがあるためだと考えられています。
ナメクジの貝殻は、完全に無くなっている訳ではなく体内に入ってしまったものや薄く平たい殻になっているもののを貝殻をもっているものがいるようです。進化の過程を見ることができるのでナメクジは研究テーマとして面白いかもしれないですね。
ナメクジの生態は?
ナメクジの生態としては、卵で孵化をする生き物で春先に孵化をするようです。孵化したばかりのナメクジはとても小さい生き物ですが、成長がとても速く孵化してから1~2か月で大きさは6cmまでになります。この大きさになると作物の被害なども少なくないようです。また、これだけの期間でここまで大きくなるので食べる量としてもとても多いです。
植物を食べるナメクジは多数のサイコロのような歯を持ち擦切るように植物などを食べていきます。活動帯は夜で昼間は湿気の多い草木の裏などに隠れて過ごしています。また、ナメクジが通ったあとは粘膜が張り付き筋が残ります。
増え方として特殊な増え方をします。ナメクジはオスとメスが同じ個体です。つまりナメクジの個体には明確な性別がなくオスにもメスにもなる事ができ容易に増えることが可能なのです。寿命は2~3年ほどと言われており、繁殖力が強いため対策を講じなければ春先の新芽などが大きな被害を被ります。
ナメクジの被害について
ナメクジに受ける被害としては、主なものは畑や果樹などの新芽などを食べられてしまい。作物の出来に大きな悪影響を及ぼしてしまうことがあげられるでしょう。葉物野菜で巻物系のキャベツやレタス、カリフラワーなどはナメクジが葉っぱの中に入り気が付かないうちに大きな取り返しのつかない被害にあうことがあります。
また、ナメクジの被害にあうのは野菜だけではありません。人が被害にあったこともあるのです。その被害としては、ナメクジを食べることで喘息などの病気が治ると信じられてきた地域の情報を信じたと思われる男性がナメクジを食べてナメクジの寄生虫により病気を引き起こし死んでしまったというものです。一般的に日本でこのようなことが起こるとは考えにくいですが、寄生虫が手についており口に入ってしまうことも十分に考えられるため危険な面もある生き物だという認識をもつべきだと思います。
ナメクジの対策について
ナメクジの対策として、ナメクジはカフェインやお酢を嫌う性質があるためコーヒーの豆などをプランターに撒いておいたり、水で薄めて植物に影響がでないようにした木酢液を利用するのも方法の一つです。
また、ナメクジは地中に卵を産み付けるためそれを予防するために椿油粕を土に混ぜ込むといいようです。この椿油粕はナメクジを硬化させる効果があるとのことです。
他にも、ナメクジがビールの匂いに集まってくる性質を利用してビールの中に殺虫剤を入れて外に置いておくことや、ナメクジに塩や熱湯をかけるのも効果的です。塩や熱湯に関してはナメクジの体内の水分を奪う為やっつけることができます。
下記の商品だと農薬などを植物に撒かずにナメクジに殺虫作用のある成分を食べさせ退治ができます。
ただ、繁殖した多くのナメクジの被害を抑えるためにはこれだけでなく農薬を使うのも大きな手だと思います。
大切な作物を守るためにナメクジ対策は怠らないようしましょう。